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2024/12/13
視覚障害をお持ちのお客様とのお家造り
こんにちは。
約16年の住宅営業マン人生と
それまでの営業マン人生の中でも
さらにその前の人生にもなかった
貴重な経験を
させていただいた石川です。
↑ 先日のお引き渡しの様子。
設計担当の髙木氏が
ちびっ子をサポート。
少し前からコーディネーターの林さんも
ブログで紹介させていただいている
E様ご家族との約1年半のお家造りの
様子を石川は営業マンの目線から
何回かに分けて紹介しますね。
5人家族のE様。ご夫婦は共に
視覚障害をお持ちで、一番最初に
お会いした際は奥様が盲導犬のMちゃん
と一緒に当社のモデルハウスに
お越しいただきました。
E様は住宅会社紹介の会社から
数社を提案され、当社は
その中の1社でした。
お子様達を教育大付属小学校に
入学させたいというご要望から
学校へのバスが出ている
地下鉄麻生駅と栄町駅の
周辺の土地でのご検討とのことで
当社の所有の土地にご興味を
持っていただけました。
↑ この物件です。
視覚障害をお持ちの方と接するのは
初めてだった石川。どのように
接すればいいのか?緊張しながら
奥様とお話をしたのを覚えています。
しかし、いざお会いしてみると
奥様は世間話も
お家への要望なども詳細に
ハッキリ伝えてくれます。
そして我々のサポートが必要な際は
『肩を貸していただけますか?』
などとおっしゃってくれます。
E様は最初から我々のとまどいを
察してくれていたんですね。
そしてE様は視覚に頼れない分
嗅覚や聴覚などの感覚がすぐれて
らっしゃるのというのと
盲導犬のMちゃんのサポート力が
素晴らしく、E様にとって欠かせない
パートナーなんだというのが
少し理解できました。
↑ モデルハウスでの
Mちゃんの様子。
中でも驚いたのは
部屋の吹き抜けや天井の高さの
お話の際には奥様は指をパチンと
鳴らして、その音の反響で
高さの感覚をつかまれてるところです。
さらに長くお付き合いさせて
いただいた中で
盲導犬についても色々
教えていただきました。
パートナーが危険な目に合わないように
徹底的に訓練を受けてる盲導犬は
吠えたり、自由気ままに行動
することは決してありませんでした。
本当に驚くほどおとなしく
長時間のお打ち合わせでも
ずっと一か所で寝ています。
ですが、ここがまた驚きポイント。
Mちゃんですが、お家に帰り
ハーネス(器具)を外すと・・・。
しっぽを振って
『遊んで~。』
と言わんばかりになついてくれます。
※ハーネスをつけてる時には
絶対にこれをやらないんです。
ハーネスを外すと仕事モードから
普通のワンちゃんに戻るんです。
すごいプロ意識。
そんなこんなでE様との
次回のお約束は、車で土地の案内と
モデルハウスの見学
さらに間取りのご提案の予定です。
この日はまだご主人にはお会い
できていませんでしたが
次回お会いするにあたって
石川が思ったことは・・・。
いつもお客様と接するように
E様にも普通に接しようと。
お二人が障害をお持ちだからと
意識し過ぎず、普通にお話
させていただければ良さそうです。
ですが、土地を提案するにも
間取りを提案するにも
お二人ならではの困り事は
確実にあります。
それをどうしていくか?
ここから図面をお願いする
設計担当の髙木さんと
試行錯誤がはじまります。
その様子は次回に続きます。
E様とのお家造りのお話は
しばらく続きそうです。
お楽しみに。