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2024/12/16
視覚障害をお持ちのお客様とのお家造り② 土地の案内編
こんにちは。
ものまね好きの
石川です。
写真は
『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』
の一コマ。
モノマネの番組は全般好きですが
録画してでも見たいのは
この番組だけ。
今も毎回笑わせてもらってますが
昔のとんねるずと関根勤さん
クリームシチュー有田さんが
やってた頃が一番おもしろかった。
お気に入りはプロレス系と
360°モンキーズのプロ野球
助っ人外国人ネタです。
※元日ハムのイースラーの
ネタは最高です。
毎週TVでやってもらいたいくらいです。
TV局の方、お願いします。
さて。今回はE様ご家族との
お家造りのお話の第2弾。
↑ こちらもお引き渡しの一コマ。
踊り場で楽しそうです。
3人のお子様達は
みんな見えてます。
ご夫婦共に視覚障害をお持ちのE様。
最初は奥様とお会いし、お話をした結果
サポートできる部分は最大限サポートし
それ以外は普通に接して、いつも通り
お話をさせていただこうと決めました。
2回目のお打ち合わせはご主人と
3人のお子様達、ご家族皆様と
初対面。みんなで土地と
モデルハウスの案内です。
※石川のスケジュールにもよりましたが
できる限り、車で送り迎えをしました。
E様のお家が石川の自宅とわりと
近く、通勤経路だったのは幸いでした。
初対面のご主人はユーモアのある
とっても気さくな方。
自己紹介の後はがっちり握手をし
必ず相手のフルネームを聞いたり
色々話しかけ、相手の反応を感じ取り
冗談が通じそうか?
などの情報を得ているそうです。
※ちなみに石川の
初対面の時の反応は
『間髪入れずに切り返してくれました。
キレッキレの対応でしたよ。』
とのことです。
また後日
ご主人の名刺をいただいた際に
なるほどと思ったのは
ご主人のお名刺は一か所
角がとれています。
たしかにご主人にとっては
こうして一か所の角が
とれていれば、上下左右を
正しく相手に渡せますよね。
E様とのこれからのお打ち合わせは
小さな事かもしれませんが
このような細かい気遣いが
必要だなと最初に
お会いした際から感じていました。
この日はまずは
土地の案内。
このための準備としては
案内する当社の土地の情報
交通機関や学校、スーパーなど
何が徒歩何分のところにあるか?
を事前にメールで送っていました。
↑ 右下の部分です。
ご夫婦にお聞きして、メールやLINEの
文字は携帯の音声の読み上げの
機能で聞こえるそうなので
これなら文字情報も伝わります。
※ですが、設計担当の髙木氏の
髙の字。いわゆるハシゴだかの髙
ですが、このような文字は
音声で正しく発音できないそう。
さらにデータの内容にもよりますが
ワードやエクセル、PDFの情報も
ある程度は読み上げてくれるそうで
便利な世の中に感謝です。
というわけで、事前に送っていた情報を
もとにご夫婦のチェックされたい
場所へ土地から車で移動を繰り返します。
ここでのポイントは
目印になる物の情報を
なるべく伝えてあげるようにしました。
例えば
『この交差点の角には六花亭があって
並びにはさんぱちラーメンがあります。』
など、やはり食べ物屋さんが
覚えやすいのではと感じます。
歩いて近くを通れば匂いもしますしね。
↑ こちらは当社の物件
『イムズステーション北34条駅Ⅱ』
の近くの様子。
E様のご検討の物件です。
もう一点の注意は
方向音痴な人にとっては
見えていても迷うのに
『今どっちへ進んでるんですか?』
とE様にとっては現在位置が
つかめなくなってしまうことが
しばしばありました。
これはどうしようもない部分も
あるのですが、なるべく今どっちの
方向を向いて、どっちへ向かっている
のかを東西南北や何かの目印に
対して、細かく状況を伝えました。
そしてまた別の日には
他の候補の土地から地下鉄の駅まで
ご家族と一緒に歩いてみました。
↑ これは地鎮祭の様子です。
ちびっ子3人とご夫婦が
みんなで移動となると
ハラハラする場面も。
日々交通機関を利用されて
通勤されているご主人にとっては
駅までの通勤経路がどんな状況か?
とっても大事なポイントです。
これも石川にとっては
一緒に歩いてみて良かった
と思う気づきが色々ありました。
中でも最大の気づきは・・・。
↑ 今まで何気なく踏んでいたこちら。
そうです
この点字ブロックです。
E様からすると、この点字ブロックが
あるのとないのでは
安全性が全く違います
大事な目印なんです。
今まで意識してませんでしたが
交通量が多い道路の歩道などには
けっこうありますよね。
さらにもう一つの気づきは
信号機から鳴る音です。
本当に恥ずかしながら、私石川
これについても今まで
意識したことすらありませんでした。
ですが、これもE様にとっては
安全に歩くための
重要な道しるべ。
そんな中、E様と一緒に歩きながら
これらの設備について
一つ疑問があり
E様に質問しました。
『点字ブロックは歩道にしかない
ですし、信号機のないような
小さな道路はどうやって
横断するんですか?』
するとE様
『一応、一度止まって辺りを確認し
えいやあで渡ります。
自分は杖を持ってるので、車や人は
大体止まってくれますね。』
とのこと。
E様にとっては日々当たり前の
事かもしれませんが、もし
車や自転車が杖や盲導犬を
見落としていたら・・・。
などと考えるとゾッとします。
この日以来、石川
障害をお持ちの方への設備が
どれほど重要なものか?
強く意識するようになりました。
お店をやってる方などが
点字ブロックの上に看板を
置いていたり、コンビニなどで
優先の駐車場に駐車したり。
その設備を本当に必要としてる方が
怪我をしたり、困ったりしないように
気を付けたいものです。
自分もE様とお会いしていなければ
きっとこの先も知る機会は
なかったのではと思います。
障害をお持ちの方々はもちろん
色んな方がこれらの事を知り
優しい気持ちが持てれば
もっといい世の中になるはずです
※偉そうにすいません。
つい長くなってしまいましたが
E様ご家族と一緒に歩くことで
住宅営業マンとして、そして
人間として少しレベルアップ
できたような気がします。
土地のご提案はこんな感じ。
次回は間取りの提案編です。
お楽しみに。